不安の対処法

縄文人も不安があった

私は、こう見えて、実は不安を持ちやすいですし心配性です。
6~7年前に気付きました。それまでは気付いていなかった(笑)。
新潟を中心に全国で活動している中小企業診断士・自己肯定力トレーナーの宮澤奈緒子です。

もうすぐ新年度。
異動、昇進、転勤、入社、引越など、新しい環境に期待とともに不安のある方も多い時期。
今日は私なりの不安の対処法をお伝えします。

人はマイナス感情を持ちます。
それは太古からの防衛反応だそうです。
例えば、火を見たら「怖い」と思うことで命を守ってきました。外敵は「怖い」と思うから、逃げるか戦うかしてきたわけです。

特に、私たち日本人は「不安」や「心配」になりやすいのです。自分だけではない。

縄文時代の人も不安があった
写真は縄文人をイメージ。縄文時代も人は不安だったのです。人の防衛反応。

不安と心配

不安と心配。似たような言葉ですが、実は違うのだそうです。
不安】
不安とは、明確な対象をもたない怖れの感情。対象が見えない。漠然とした恐れ。あいまい。
【心配
心配とは、具体的で、解決するべき事柄がはっきりしているもの。
(何か悪いことが起こらないかと考え、心が落ち着かないこと。)

不安から心配へ

私たちが「不安」な時は、対象がなく漠然としているのですから、自分が何に不安を抱いているか具体化することで「心配ごと」に変わります。「心配ごと」になると、対象がはっきりしているのですから、解決策を探したり、人に相談することができるのです。

例えば、先日、ご依頼いただいた企業研修「人生100年時代のマネープラン」
私と同年代の方々が受講してくださいました。
老後が不安なお年頃。
「老後の不安」よく聞く言葉です。親の介護、自分の老後。
漠然として、わからないから不安なんです。
ですから、仮の計画ではあるにせよ、ご自身のマネープランの見通しを立て可視化(見える化)することによって、少なくとも「不安」から「心配」に変えることができると思うのです。
心配ごとになれば、解決策を考えたり、相談したり、対処法が見つけられる場合が多いのです。
研修では介護保険制度や介護の相談窓口についてもお伝えしました。

心配ごとの9割は起こらない

また「心配事の9割は起こらない」という研究もあるようです。
ペンシルバニア大学のボルコヴェックらの研究です。
心配事の79パーセントは実際には起こらない。しかも、残りの21パーセントのうち、16パーセントの出来事は、事前に準備をしていれば対処が可能とのこと。
つまり、心配事が現実化するのは、たった5パーセント程度ということです。

そして、
不安や心配、緊張は必ずしも悪いものではないのです。
リンク先の記事にあるように、私たちは多少の不安や緊張があるからこそ、がんばることができて力が発揮できるのだそうですよ。

まとめ 不安の対処法

私なりの不安の対処法です。
1.「日本人は不安になりやすい」と心得る。 不安なのは自分だけではありません。
2.漠然とした不安は、心配ごとまで具体的に落とし込む。 心配事は解決策を調べる、人に相談する。
3.心配事の9割は起こらないと知る。 時間の無駄ではないか?と自分に言ってみる。

感情の理解とコントロール

マイナス感情は誰もが持ちます。決して悪いものではないのです。
自己肯定感は感情と密接に結びついています。
自分の感情の理解とコントロールについて、6時間の「メンタルマネジメント強化講座」で学べます。
自分の感情を理解するとは、自分を大切にすること
客観的に自分を見て、自分を知るということは、自分と付き合うのにとても役立ちます。


先日、1年ほど前の受講者からお話を聞きました。
受講テキストの書き込みを久しぶりに見て、いっぱい一杯だった当時の自分を「あー、私ってカワイイ。」って思ったそうです。テキストに色んなワークを書き込んでもらっています。
なんだかとっても良い感じ!
自己肯定感の講座スケジュール(個人向け)はこちら Zoomでおひとりから対応しています。


対処法に気付いて、
じゃあ、不安はゼロになるかっていったら、
ゼロにはならない(笑)。
なやみはつきねんだなあ 生きているんだもの(相田みつを)
以前の自分より、ラクになっていればそれでいいじゃないか。

関連記事

  1. 導線はスムーズに

    導線はスムーズに お客様は面倒くさがり?

  2. 仮説検証 ヨーグルトスフレケーキひとまず完成形!

    ナオコの世界は仮説検証

  3. 小さな楽しみ 小さな幸せ

    小さな楽しみ 小さな幸せ

  4. 自分の強み

    自分の強み?

  5. 3月8日「私は大丈夫!」シール

    3月8日は何の日?

  6. 自分と他人の価値観は違う

    自分と他人の価値観は違うこと