成瀬あかりに巻き込まれた私

成瀬あかりに巻き込まれた

成瀬あかり(なるせあかり)は小説の主人公です。
久しぶりに小説を読みました。自己肯定力トレーナー・中小企業診断士の宮澤奈緒子です。

「成瀬は天下を取りにいく」「成瀬は信じた道をいく」宮島未奈
成瀬は天下を取りにいく」は2024年本屋大賞受賞作。デビュー作にして前代未聞の14冠、40万部突破を果たした本。
本屋大賞。これは全国の書店員さんが選んだいちばん!売りたい本の称号。
Facebookのお友だち数人からおススメしてもらい、ようやく読んだ読書の秋です。

成瀬は天下を取りにいく あらすじ

2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬(なるせ)がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。
2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説! ~Amazonより~

成瀬は信じた道をいく あらすじ

成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。
個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!? 
読み応え、ますますパワーアップの全5篇! ~Amazonより~

成瀬あかりはいつだって変

主人公の成瀬あかり。物語は成瀬の中学生から大学生時代までを描いています。

同じマンションに住む幼馴染の島崎からは「成瀬はいつだって変」と言われる変な女子。将来の夢は、二百歳まで生きること。幼いころから自分でなんでもできるあまり、一時期はクラスで孤立気味になるくらい。だからこそなのか、まさに自分の信じた道を歩く、我が道をいく人。凡人からは思いつかないような奇想天外な発想と行動力の持ち主なのです。

成瀬のキャラが個性的で面白いのですが、物語は幼馴染の島崎をはじめとした成瀬を囲む登場人物の語りで進んでいきます。

成瀬に影響を受けながら自分の道を歩んでいく

それぞれの登場人物が、成瀬が信じた道をいくのに巻き込まれるうちに、成瀬に影響を受けながら自分の道を選んで、進んで、歩んでいく物語なのです。

周りの友だちから嫌われないように、親にとっていい子でありたいと生きてきた凡人の私たち。
その私たちは、成瀬のやることは予想外でうまく理解できないところもあるけれど、成瀬の物語を語る登場人物には、どこか自分と近しさ、「その気持ち、わかる、わかる」という共感を持つと思うのです。だからこそ、成瀬あかりの凡人からは奇想天外な我が道をいくエピソードに惹きこまれるのだと思います。

物語を通じて、成瀬に接していると、「自分の興味あることはやればいい。とことんやってみればいい」「他人の顔色ばかりみる必要もない」と思えてきます。私も成瀬あかりに巻き込まれれたかもしれない。

でも、成瀬も周囲の人に全く影響を受けていないかというと、そうでもない。自分のペースをコントロールできなくなったシーンも。
成瀬は周囲の人たちを(クレーマー的な主婦さえも)肯定的に見て、接することができるのがすごいんだな。

滋賀県大津市が舞台

琵琶湖のほとり滋賀県大津市(人口34万人)が舞台。この若干地味な地方都市感が良い感じで親近感。私はもっと田舎に住んでいますけど(笑)
何度も出てきた琵琶湖の「ミシガン」でクルーズをしてみたい気分になりました。客船ミシガンは実在なのだった。さすが成瀬、観光大使。

物語の登場人物も多すぎず、分かりやすい。
小説は物語に入り込むのに若干時間がかかる私ですが、この2冊は読みだしたらすいすい読めました。外国小説は特に時間がかかります。登場人物がカタカナ名なので覚えられず、相関関係を理解するのに何度も本の前にもどる。

余談ですが、図書館で借りようとしたら8月末時点で11月まで予約がいっぱい。さすが本屋大賞、話題の本です。

成瀬あかりは、自己肯定感が高い。絶対!
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自己肯定感が高い人の特徴

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