今回は、私の海外旅行体験メキシコ編です。
はじめての海外旅行で旧ソ連を訪れてから、海外旅行の体験は7カ国、計8回を経験した私ですが、そのうち6カ国は20代の経験です。
若い頃に行った数々の海外旅行で得た経験は、振り返ると、私の自己肯定感の形成に影響していると感じています。自己肯定力トレーナー/中小企業診断士の宮澤奈緒子です。
今思えば、若かった。
若いなりに悩みごとも多かったけど、なぜか今よりも脳天気な楽観性があった。
新卒で5年半勤めた会社を退職し、無職なのに、次の仕事のあてもないのに、時は氷河期だったのに、海外旅行へ行ったのでした。その時は、また働いたら長期休暇はなかなかできないと思ってました。
行き先はメキシコ。
旅の目的はクラウディアさんの結婚式への出席です。1997年のことだと思います。
(長文なので、私の自己肯定感への影響に興味がある方は「メキシコを旅立つ直前のハプニング」まで飛ばし読みを)
メキシコ旅行の行き先
クラウディアさんは、職場に県の社会人研修生?でやってきた、私と同い年のメキシコ人で日系3世の女性。テレサ・テン(台湾出身の人気歌手)似の美人。
旅の同行者は、同じ部署でクラウディアさんと仲良しだった同僚Mさんと、(女2人旅はちょっと心細くて)誘いに応じてくれた会社の取引先ライターYさん(男性)と3人旅。
旅のプラン作成と航空チケットなどの手配は、会社を退職して(収入はないけど)時間がたっぷりあった私。
訪問した都市。
せっかく行くならと、私が行きたかったカリブ海リゾートの「カンクン」
首都「メキシコシティ」
太陽のピラミッドがある古代都市「テオティワカン」へは日帰りツアー(いや、行ったのはチチェン・イッツァだったか?)
日系3世クラウディアさんの住む、旅のメインの目的地「サン・ルイス・ポトシ」
あれもこれもと欲張ったので、メキシコ国内で何度も飛行機に乗りました。
たくさんの楽しい思い出
ハワイもグアムも行ったことのない私は、カリブ海リゾート、カンクンで青い海と白い砂に感激。日本海とは違う海!
メキシコ料理にいつも出てくるアボカドのディップ「ワカモレ」が美味しい。青唐辛子ハラペーニョ大好き。
マヤ・アステカ文明のピラミッドは急傾斜の石段を登りました。
クラウディアさんの結婚式は、有名なホテルで行われました。メキシコでは夕方から朝まで続く結婚パーティー(披露宴)が一般的なよう。長時間、踊り続けるメキシコ式の披露宴を体験。そして翌日の朝方、パーティーの終盤(トリ?)に現れたソンブレロ(つばの広い、頭頂が高く突き出た帽子)を被ったみなさんの生演奏・・・。どういう風に終わったのか、あまりに長時間で今となってはもう覚えていない。
たくさんの楽しい思い出。
しかし、メキシコは日本と比べると治安は決して良くない国です。ドキドキ体験も何度かありました。
外国で1人でタクシー乗車、ドキドキ
メキシコシティでは美術館にも行きました。個別行動になり、宿泊先までは各自がタクシーで帰りました。
言葉の通じない外国で一人でタクシーに乗るのはかなりドキドキしました。目的地にちゃんと連れて行ってもらえるのか。ぼったくりされないか。
宿泊先に着いて同行者3人で各自のタクシー料金を確認したら、私が一番、タクシー代が高かった。ショック。今はスマホで翻訳アプリを使えば良い時代ですが、メキシコは英語があまり通じなかった。私はスペイン語は話せない。だから英語の通じそうなちょっと高そうなホテルの前で捕まえたのに。いや、だから高かったのかも。
宿泊先のホテルが怖かった、ドキドキ
旅の最終日、空港でメキシコシティの安いホテルを手配したら、ホテルが怖かったドキドキ。
日本を出発前に、旅行会社に勤める友人から「メキシコなら500円くらい(当時)から泊まれるところありますよ」と聞いていました。その時は無職だし、好奇心あふれる私が空港のインフォメーションで慣れない英語で交渉して、個室で1人一泊1500円くらいで紹介してもらったホテル。
クラウディアさんの結婚式があった有名ホテルとは落差ありすぎ(笑)。
部屋はやたら広いけど、薄暗くて、他に宿泊客がいるんだかいないんだか、電話も通じているんだか通じていないんだかよくわからなくて、怖かった。歴史を感じる建物で、パティオ(中庭)もあって、建物自体はしっかりしているのだけど、薄気味悪いという感じ。
メキシコを旅立つ直前のハプニング
そして、その薄気味悪い(失礼!)ホテルから翌日はタクシーで空港へ。日本へ帰国です。
荷物が多い関係だったのか、同行した男性Yさんと、私たち女性2人はタクシー2台に別れて別行動。
私たちが乗ったタクシーは、空港が見えてきて、あと1kmくらい?というところで、突然、止まったのです。
運転手はスペイン語と片言の英語で何か言っているけど、私には何を言っているのかわからない。
同行したMさんは、いつの間にかスペイン語がちょっと聞き取れるようになっているようで、「この運転手、私たちに『降りて歩いて空港まで行け』と言っている」と。
荷物が大きいのに1kmはありそうな道を歩いて行って、搭乗手続きに間に合うのか?
予定通り日本に帰国できるのか?
運転手としばらくの押し問答。
片言の英語を使って精一杯、空港まで行ってほしいと説明してもダメ。そもそも彼に英語がどのくらい通じているのかもわからない。
いざとなったら
最後はもう、感情を込めた日本語です。
「ここで降ろされても、困るんだけど!」「Go the airport!」「空港まで行って!」
「もうすぐ飛行機が出るんだってば!」「Now, go airport!!」「空港まで行ってよ!」
「ここで降ろされては、お金なんか払えない!」「空港まで行ってってば!!!!!」
のようなことを、自慢の大声で、私がまくし立てること数分。
タクシーは、動き出しました。
いざとなったら、感情を込めた本気の日本語、これが一番通じます。
空港前まで着くと、私たちを降ろして、ものスゴイ勢いでタクシーはその場を去っていきました。運転手、なにか人目につきたくない事情があったみたい。
私の自己肯定感への影響
私の海外旅行体験メキシコ編。
こんなハプニング(トラブル?)を経験しながら、私たちは日本に帰ってきました。
日本では遭遇しないような、こんな体験を海外で色々体験して、「私は、いざとなったら、トラブルがあってもなんとかできる」と妙な自信をつけるのです。
海外旅行の体験は、振り返ると、私の自己肯定感の形成に影響しているように思うのです。